SRNE HF4850U80-Hの設定方法|日本語で設定項目を解説

SRNE HF4850U80-Hの設定方法|日本語で設定項目を解説

このページでは、SRNE HF4850U80-Hの設定項目と、実際に自宅で使用している設定例をまとめています。

HF4850S80-Hなど同系列機種にも共通する項目がありますが、機種やファームウェアによって設定内容が異なる場合があります。

SRNE HF4850U80-H

現時点(2026.8.13)の設定値一覧表です。

No. of ParameterName of Parameter(日本語)設定
00Exit設定終了
01Work priority mode優先動作モードSBU : インバータ優先モード
02Output Frequency出力周波数50.0
03AC input voltage rangeAC入力電圧範囲UPS
04Battery to bypassバッテリーからバイパスへの切替電圧48.0V
05Bypass to batteryバイパスからバッテリーへの切替電圧52.0V
06Charge mode充電モードOSO : ソーラーのみ
07Maximum charge current最大充電電流80A
08Battery typeバッテリータイプL16 : リチウム16セル
09Boost charge voltageブーストチャージ電圧56.0V
10Boost charge maximum timeブーストチャージ最大時間120
11Float voltageフロート電圧55.6
12Overdischarge voltage過放電電圧48.0V
13Overdischarge delay time過放電遅延時間30
14Battery undervoltage alarm pointバッテリー低電圧警告電圧50.4
15Battery discharge limiting voltageバッテリー放電下限電圧46.4
16-21Equalizing charge関連イコライジングDIS : 無効、鉛バッテリーのための機能です
22Energy-saving modeエネルギー節約モードDIS : 無効
23Automatic restart after overload過負荷からの自動リスタートENA : 有効
24Automatic restart after overtemperature高温からの自動リスタートENA : 有効
25Buzzer alarmアラーム音DIS : 無効
26Mode conversion remindingモード変更通知音ENA : 有効
27Inverter overload to bypassインバーター過負荷でバイパス切替ENA : 有効
28AC Maximum charge currentAC最大充電電流20A
29Split phaseスプリットフェイズDIS : 無効
30RS485 address settingRS485アドレス設定1
35Battery lowvoltage recoveryバッテリー低電圧からの復帰電圧52.0V
37Battery fully charged recovery pointバッテリー再充電電圧53.6V
38AC output voltage settingAC出力電圧設定100V / 200V
ハイブリッドインバーターの設定

設定値についての補足

上記は、私が自宅で実際に使用しているときの設定例です。使用するバッテリーや太陽光パネル、商用電源との接続方法などによって適切な設定は変わりますので、すべての環境にそのまま適用できるものではありません。

01:優先動作モード

SBU(インバーター優先)に設定しています。

基本的には、太陽光発電とバッテリーの電力を優先して使用し、バッテリー電圧が低下した場合に商用電源(東京電力など)へ切り替える運用です。

04・05:商用電源への切替/バッテリーへの復帰

バッテリー電圧が 48.0V まで低下すると商用電源へ切り替え、52.0V まで回復すると再びバッテリー運転へ戻す設定にしています。「バイパス」は商用電源をそのまま流すことです。この2つの値によって、どの電圧でバッテリーと商用電源を使い分けるかを決めています。

06:充電モード

OSO(ソーラーのみ)にしています。通常運転では商用電源からバッテリーを充電せず、ソーラーパネルからの発電だけで充電します。

07:最大充電電流

最大充電電流は 80A に設定しています。バッテリーの許容充電電流、BMS、配線などに合わせて設定する必要があります。

08:バッテリータイプ

L16(リチウム16セル)を選択しています。私のシステムでは16セルのLFPバッテリーを使用しているため、この設定にしています。

09・11:充電電圧

ブースト充電電圧を 56.0V、フロート電圧を 55.6V にしています。16セル直列のLFPバッテリーを前提にした設定です。充電電圧については使用するバッテリーの仕様を確認して決める必要があります。

12・15:低電圧側の設定

過放電電圧を 48.0V、放電下限電圧を 46.4V にしています。バッテリーを必要以上に深く放電させないための設定です。通常はこれより前に商用電源へ切り替わるようにしているため、放電下限電圧まで使うことは想定していません。

16~21:イコライジング充電

すべて無効にしています。イコライジング充電は主として鉛バッテリーで使用する機能なので、LiFePO4バッテリーを使用している私の環境では使用していません。

22:エネルギー節約モード

DIS(無効)に設定。有効にすると、軽負荷時にインバーターが省電力待機状態に入ります。

23・24・27:異常時の動作

過負荷や高温からの自動復帰を有効にし、インバーターが過負荷になった場合には商用電源へバイパスする設定にしています。通常時は太陽光・バッテリーを優先していても、異常時には無理にインバーター運転を続けない考え方です。

28:商用電源からの最大充電電流

AC充電電流は 20A にしています。通常は充電モードを「ソーラーのみ」にしているため、普段の運用では商用電源からの充電は行っていません。


この設定は、私の設備構成と運用方法に合わせたものです。特にバッテリー関係の電圧・電流設定は、使用するバッテリーやBMSの仕様によって適切な値が異なります。設定値をそのままコピーするのではなく、各機器の仕様を確認したうえで調整してください。


関連商品・使用機材

ハイブリッドインバーター

現在、Amazon等ではSRNEブランドのハイブリッドインバーター(HF4850U80-Hなど)が品切れになっていたり、検索で見つかりにくい状況が続くことがあります。そんな時に代替機となるのが、以下の「LVYUAN(リョクエン)」のインバーターです。一見すると別メーカーの製品ですが、SRNEのOEM(互換)製品です。外装のメーカーロゴが違うだけで、内部の基板システムや操作パネルはSRNE製と共通しています。そのため、この記事で解説している各種パラメーター設定(01番や05番などのメニューと推奨値)も、そっくりそのまま同じように適用して運用することが可能です。SRNE製の本体が手に入らない場合は、こちらのLVYUAN製をご検討ください。

※こちらはSRNE HF4850U80-HのOEM(互換)製品です。内部の基本仕様や設定パラメーターはSRNEと共通しています。
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バッテリー

上の表の08番「バッテリータイプ:L16(リチウム16セル)」は、私が自作しているLFPバッテリーセルの構成に合わせた設定です。セルを個別に購入してBMSを自分で組み込む方法は、コストを抑えられる一方、配線ミスなどによる発火・過充電などのリスクを伴います。

これからハイブリッドインバーターでの太陽光システムを始める方には、BMS内蔵で安全性が担保された市販の完成品バッテリーを使うことを強くおすすめします。以下は、同じ設定(48V系・LFP)で使用できる製品の一例です。LFPバッテリーは16セル直列が一般的です。概算する場合は3V × 16=48V、正確には公称電圧 3.2V × 16=51.2V となります。そのため、「48V」と「51.2V」は実質的に同じ48V系のLFPバッテリーと考えて大丈夫です。